ねこちゃんの占星術

ねこちゃんの視点で占星術の面白さを語るブログ

占星術という共通点によって、根底では同じものを共有している連帯感がそこはかとなく嬉しい

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こんにちは。
占星術家の竹内俊二です。


最初にお知らせがあります。

3月22日に説話社様より発売予定の『My Calendar』創刊号にインタビュー記事が載ります。

「占い業界 今月の3人 〜若手男子占い師編〜」という内容で、SUGARさん、一樹さんとのざっくばらんな座談会の様子の一部が記事になります。1回では収まりきらないので、次回以降はweb版に掲載されるようです。

ご予約はこちらからどうぞ。

 

僕はこの雑誌の何かの記事を書いているわけではありませんが、インタビューのお話を頂けたことが、何より光栄で嬉しかったです。また、SUGARさん、一樹さんと一緒に短い時間ではありましたが、占星術について熱く語り合うことができて本当によかったです。その時に考えたことについて、お二人に初めてお会いした時の事を振り返りつつ、まとめました。

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インタビュー後の居酒屋さんにて。左から一樹さん、僕、SHUGARさん。

 

 

 

 

占星術という共通点で緩やかに強くつながっている連帯感

僕はどこかの占いハウスなどに所属しているわけではありません。また、占星術の基礎知識は独学だったので、特定の先生や仲間がいたわけではありませんでした。

お客様のご質問にすぐには答えられない時もありました。そういう時はネットで調べたり、持っている本と実例の検証から、自分で答えを導き出してきました。その答えが、少なくとも自分の中の幹となる理論と矛盾していないか、納得できるか。それを頼るしかありませんでした。

頼る人が身近にいない、ということがずっと普通だったので、それを不安だとか寂しいとか思ったことは一回もありませんでした。もちろん、SNSで離れた人ともつながってはいますが、基本的に僕は占星術関連の方のタイムラインやブログ記事を読んでいません。読むと影響を受け過ぎて不安になるからです。そのため、僕は実質的には「離れ小島」状態でした。


ですが、上記の打ち合わせでお二人とご一緒させていただいた時に、何か深い安堵感を感じたのでした。占星術という共通言語、世界観、思想の下地を共有しているという安堵感です。

細かな手法などは違いますが、占星術に対するリスペクトというか、底知れぬ愛を感じるのです。それを人生の主軸として、生業として生きている方が、どこかにいるというだけで、僕は今日もとても励まされる思いになります。


個人的な思い出メモ、お二人にお会いした時はどちらも転機だった

過去にSUGARさんと直接お会いした回数は、1回だけでした。一樹さんは2回です。
 
大事なのは「回数」じゃない。
そう思わせてくれるお二人です。過去のFacebookの投稿を振り返ってみたら、懐かしすぎます。

SUGARさんと初めてお会いした時

2013年9月の英国占星学協会のカンファレンスでした。この年に、プログレスの太陽がMC(山羊座の数え度数の13度)を通過したのでした。

お勤めをしながら、2011年6月から個人セッションをスタートしていました。肩書きとして占星術家を名乗っている。それはどういうことなのかを強烈に意識した時でした。

朝のテレビ番組に、SUGARさんのnot for saleが紹介されているのを偶然見ていたので「とにかくすごい人なんだ〜」という印象で、このカンファレンスでご一緒した時は、お話を聞いていました。このただ1回の時のことを覚えていて、インタビューに呼んでくださったので驚きました。

念のため、テキストでもコピペ。

9/28(土) AM11:00 イギリス2日目
いろんな気持ちがまぜこぜで忙しいです。いちばん嬉しいのは、日本人の参加者と知り合いになれたことです。ワーキングホリデーでロンドンに滞在している女性のNarieさん、占い師のシュガーさん、そして鏡リュウジさん。鏡さんは僕の友人のユキコさん・クリスさんと数年前からの友人らしく、カンファレンスでの久々の再会を喜んでいました。
 
ディナーでは同じテーブルでそれぞれのホロスコープを見せ合いながら読み合い。クリスさんが僕の図を興味津々で眺め、その英語を鏡さんが翻訳と自分の解釈を交えて伝えてくれているという、不思議でミラクルな状況にあわわ。地のグランドトラインはアーティスティックで豊かな感性の持ち主。水星・天王星のコンジャンクションは繊細すぎる知性なので時々ちゃんと休みましょう、あるいは奇人変人(笑)。MCに対する冥王星のトランシットは、社会的成功が約束されているパワフルな配置とのことです。自分一人で解釈するのと、相手からそれを伝えてもらうのとでは、同じ情報でも後者の方にパワーがあるなあと感じました。偉そぶったところがまるでない、紳士的で気さくで話しやすい鏡さんに好印象でした。
 
ディナー後もホテルのバーに移動して、4人で遅くまで話しました。占星術を知らない人に向けて、上から一方的に伝えるのではなく、自分以上の知識や経験を持つ人と対等に意見を交わすことができて、ドキドキ爽快でした。果てしない積み重ねに裏打ちされたであろう、スピーディーに飛び交う明確な言葉。度数やサビアン、解釈の根拠となる書籍や占星術家の名前がぽんぽん出てきて、ほんとに圧倒されました。
 
部屋に戻ってから、僕はまだ好きな人の本しか読んでなくて、自分の意見を語れるほどの広い視野がない。できることがあるのに、取り組み方が全然中途半端。鏡さんに「プロの方なんですね!」と言われたけど、セッションしている=プロと名乗っていいんだろうか。セッションしたことないけど10年勉強してるNarieさんの方がプロっぽいのでは・・・などととぐるぐる考えてブルーになりました。
 
今朝は誰にも会わず、午前のスピーチ2コマをサボって(笑)、部屋で一人で書きながら気持ちの整理中。「だって昨日の3人の配置はみんな知性の3ハウスが異様に強力だった。僕は3ハウスに天体がないけど、インパクトの大きな相手と出逢う、あるはセッションなどの体験や対話を通して学びが深めてゆく自分の配置とはタイプが違う。違いがあって当然ということを、占星術が何よりも雄弁に語っている。今はまさに、出逢いのインパクトの真っただ中にいて、むしろ殻を打ち破る刺激を受けれてよかった」という考えに落ち着きました。
 
鏡さんの「どの本で勉強したらいいんですか?とよく質問されるけど、日本語の本はそんなに数がないから、全部買ったら?って思うんですよね。どの本も無駄にはならない」という言葉にプッシュされて、Amazonで本をがさっと注文。今からシャワーを浴びて、次のスピーチはでます。
 
写真は開会直前の開場の様子。手前の赤い服がユキコさん。壇上の男性が、録音係のクリスさん。スピーチは1割くらいしか理解できず・・・。スライドから「何の配置について話してるか」だけは分かるんだけど。

 

一樹さんと初めてお会いした時

2017年1月11日です。
トランジットの射手座の土星が9ハウスに入り、ネイタルの土星(乙女座、6ハウス)とスクエアになった時期でした。土星のプチリニューアルです。

今まで僕を支えていた業務上の柱(松村先生の書籍など)が偏っているように思えてきて不安になり、もっと他の広い考えを知りたくて、一樹さん主催の洋書読み会に参加したのでした。射手座=洋書です。
 

昨日は東京で講座をした後、
西洋占星術洋書読み会でお世話になっている
Kazuki Koikeさんの個人鑑定を受けました。
ハーフサムとソーラアークの
読み方について知りたかったからです。
 
見慣れたはずの自分の出生図について、
未だに新発見があるというのは驚きです。
 
 
特にミッドポイントが面白い。
暗号みたいな数字の羅列を読み解くと
アスペクトしていない天体同士が、
予想外に「結びついて」いると分かります。
 
出生図でも三重円でも、
ホロスコープ上では「空白」のその場所が
重要な鍵になっていたりします。
それ無しでは解釈できないことがある。
そう考えると
今まで見落としがあったんだろうなと、
じわじわ不安になってくるのですが(笑)
まずは身近な人で検証です。
 
 
さりげなく洋書を取り出して
直に読んでいる小池さんが、
非常にクールに見えました。
「The Combination of
STELLAR INFLUENCES」
というミッドポイントの本です。
 
外国人の占星術師の方の講座にも
行かれているみたいで、
断片的に、占星術の世界情勢?を
僕に感じさせてくれる方です。
 
 
静かな店内だったので、
2人の所だけバリバリ専門用語で
盛り上がっていました。
僕はいつも教える立場なので、
自由に意見し合えるって
すごくいいなあと思いました。
 
ありがとうございました。(^o^)

 
相性の配置で目立つものは以下の通りです。

  • 僕の水星に一樹さんの火星・土星がコンジャンクション
  • 僕の火星に一樹さんの太陽がオポジション


今のままの知識で満足してはいけない、油断していられない、シャキッと背筋が伸びる。同時に「ありきたりな言葉を使ってたまるか」という姿勢に触発され、もっと思い切った面白いことをしてやろう、踏み込んでいこうと思えてきます。

ですが、まじまじと一樹さんの投稿を読めないのです。すごく妙なのですが、影響を受け過ぎる気がしてしまうので、近づきがたいのです。水星に対する土星の影響かもしれません。


まとめ

占星術のオリジナリティを追求していくと、みんなバラバラに離れていきそうに思えます。モダンと古典とか、心理占星術とか、先生や流派の違いなどを考え始めると、敵対関係にも見えてくることがあります。しかしそういう垣根を越えた下地があることは、僕にとっては何か安心感の源に思えてきます。「ガラパゴスな離れ小島」で、純粋に個人的に遊んでいるつもりでも、深く分かり会える人が、日本だけでなく、世界各地に点在しているという事実は、奇跡に思えてきます。

僕の土星は今年2019年の1月に10ハウスに入りました。これからは外部の、違う見解の人と出会う機会が増えると思いますが、根底の所では同じものを共有している暖かな感覚、連帯感を忘れずにいたいと思いました。

 

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先日、鏡リュウジ先生と伊泉龍一先生のタロットの講座に参加したのですが、それがきっかけで「占星術の系譜」ということを考えるようになりました。自分はどの幹、どの枝に由来しているのだろうと考えます。そのあたりをもっと知りたいと思いました。

 

 

おまけ

Twitterより