こんにちは。
占星術家の竹内です。
2023年のトランジットのうち、主要な配置だけをまとめた図です。
頻度が高い内惑星のサイン移動や、新月・満月などは省略して(それは日々ホロスコープを見ていると自然に気づけるので)、1年間を見渡しやすいように編集しました。これは自分の占星術セッションの時にも使えそうです。
引用される場合は、この記事のURLの記載もお願いいたします。
2023年のトランジット(1月〜6月)
2023年のトランジット(7月〜12月)
個人的に注目するポイント
トランジット=「T」と表記
ネイタル=「N」と表記
- T木星、T土星のサイン移動
約1年〜数年継続するテーマの切り替わり。僕の占星術セッションでは約1年先までの流れを読むことが多いが、T木星・T土星が話題の中心になりやすい。
T木星・T土星がネイタルの何ハウスにあるか。N太陽やN月などがあるサインから見て、T木星・T土星がサイン的にどんなアスペクトの位置にあるのか。
(例えば、T土星が魚座に入ると、今までは不動宮にあるN天体やアングルに対して及んでいた一連の強い影響は終了し、次は柔軟宮のN天体に対する影響が強化される。牡牛座のT木星は、乙女座のN太陽の人には概ねトライン的な影響を与える。)
その条件下で、T木星やT土星がN天体やアングルなどと正確なアスペクトを作る時期は、その配置に関連した具体的なできごとが起こりやすい。流れの中の「山場、ピーク」。
ただし、条件によってはT天体とN天体の間に3回正確なアスペクトができることがある。1回目は最初のインパクト、2回目は調整、3回目は確定、本決まり、3度目の正直。その後は徐々に収束に向かうが、T木星・T土星が完全に次のサインに移動するまでは、一連のテーマは緩やかに持続すると考えている。
- T冥王星のサイン移動
2023年はT冥王星が約2ヶ月半だけ水瓶座に滞在する。「プロローグ」のような印象。しかし、水瓶座に関連した時代の節目のようなできごとが起こるかもしれない。
個人のレベルでは、不動宮の入口に主要な天体やアングルがある人が直接的な影響を受ける。牡牛座に入った直後のT木星はT冥王星とスクエアを作り、間接的に水瓶座のT冥王星の影響を増幅させる。
- T天王星、T海王星
T天王星、T海王星のサイン移動はないが、ネイタルの主要な天体などに目立ったアスペクト(特に、0度、180度、90度)ができる人への影響は強い。T土星が魚座に入ることで、2022年も続いていたT天王星とのスクエアは解消する。
- T水星、T金星、T火星の逆行
逆行の影響は速い天体ほどわかりやすい。各天体に関連した過去のテーマの浮上、見直し、再開など。逆行と順行の切り替わり前後の「留」の時は、停滞や一時停止。T金星とT火星は逆行のない年もあるが、2023年はT金星が逆行し、獅子座に長期間滞在する。
個人的に注目度が低いポイント
- 木星以遠の天体の逆行
これらの天体の逆行期間はとても長いので、順行・逆行の意味の違いが僕にはよくわからない。しかし「留」の時に、そのT天体に関する事柄が一時停止している状況はわかるような気もする。
まだはっきりわからないので検証中
- Tノードの影響
ちゃんと読むなら、N天体やアングルに対する直接のアスペクトの影響だけでなく、Tノードの近くで起こる新月・満月(つまり、日食・月食)の影響と時期も、合わせて読んだ方がいい気がする。
- 日食・月食の影響
1年くらいの未来予測の中で、日食・月食の影響の度合いをどの程度重視するべきか。個人のネイタルにおいて、日食・月食が起こるハウスに注目したり、コンジャンクションとなる天体などへの影響は確認できる。しかし、他の遅いトランジットの影響も混ざっている気がするので、日食・月食だけを大げさに特別視するのはアンバランスに感じる。