こんにちは。占星術家の竹内です。
占星術ソフトKeplerで、ホイールスタイルを移行する(エクスポート・インポート)方法について説明します。
時間をかけてカスタマイズしたホロスコープの文字サイズや線の色などの設定を、簡単に2台目のパソコンのKeplerにも引き継ぐことができます。
ホイールスタイルの仕組み
Keplerは複数のホロスコープの表示を切り替えられるようになっています。その仕組みが複雑なので、まずはそこを説明します。
ホロスコープが表示された画面で右クリックをします。
すると、画面右側に「Wheel Style」というウィンドウが表示されます。ここでホロスコープの種類の切り替えを行います。
まずは、デフォルトのホロスコープを見てみます。
ウィンドウの上部に「Standard」「Special」「My Wheel」という3種類のタブが並んでいます。その中で「Standard」が表示されています。
「Standard」の文字の下に「Wheel size, etc.」という枠があります。その中に「A」〜「Q」までの16種類の項目が並んでいます。ここでは、様々なホイールのサイズや表示したい表の種類などの組み合わせを選択できます。
デフォルトのホロスコープでは、その中の「L」が選択されています。
その下には「Layout」という枠があります。
その中には5種類の項目が並んでいます。ここでは、ホイール自体の種類を選択できます。例えば「Square Wheel」を選択すると、四角いホロスコープになります。
デフォルトのホロスコープでは、その中の「Unequal & Zodiac signs」が選択されています。
さらに下には「Current Wheel Style」という項目があります。その隣に「IGC」と書かれています。このアルファベット3文字が、Wheel Styleです。
つまり、
- 「Standard」タブの中の
- 「Wheel size, etc.」枠の中の「L」
- 「Layout」枠の中の「Unequal & Zodiac signs」
これらの3種類の要素を組み合わせが「IGC」というWheel Style、という意味です。
どれかのWheel Styleを選択した状態で色や線などの表示を変更し、上書き保存すると、その情報はWheel Style(アルファベット3文字)の中に保存されます。
いくつかのホイールスタイル
上記の3種類の要素の組み合わせを変えると、それと連動してWheel Styleの欄も変化します。
ただ、その法則性がよくわかりません。「Wheel size, etc.」枠の「A」〜「Q」と、アルファベット3文字のいずれかが同じ、とかだったらいいのですが、そうではありません。
また、既存の項目の組み合わせで全パターンのWheel Styleが出せるわけではなく、アルファベット3文字を手入力することでしか表示されないものもあります。謎仕様ですよね。
いろんな種類が選べるのはいいのですが、実用性が皆無のものも含まれています。
カスタマイズする手間をなるべく少なくするには、最初にいろいろなWheel Styleを見てみて、自分の好みに合うWheel Styleを探してからカスタマイズを始めた方がいいと思います。
適当に、いくつかのWheel Styleを紹介します。
Wheel Style「AAC」
Wheel Style「HJJ」
Wheel Style「HHH」
Wheel Style「HFB」
Wheel Style「HEH」
Wheel Style「HEH」
Wheel Style「ADH」
Wheel Style「IGE」
Wheel Style「KBA」
Wheel Style「KBE」
ホイールスタイルの移行方法
1台目のパソコンからホイールスタイルをエクスポートする
これは僕が現在使っているWheel Styleです。「ADH」をカスタマイズしたものです。
このカスタマイズ済「ADH」を、2台目のパソコンに移行してみようと思います。
「Other」のメニューから「Export or Import A Wheel Style or Transfer Wheel Style from Earlier Version」をクリックします。
「Export a Wheel Style」をクリックします。
すると「Export a Wheel」ウィンドウが表示されます。
- Wheel Style to Export:「ADH」
- Type of Wheel: 「Regular」
(これらの項目は最初の状態のまま、変更しなくてよい)
「OK」をクリックします。
「WhlmpExpRADA」という名前のDATファイルが、Cドライブの「KEPLER80」というフォルダの中にエクスポートされます。
「OK」をクリックします。
Cドライブの「KEPLER80」というフォルダの中に、エクスポートされたDATファイルがあります。
2台目のパソコンにホイールスタイルをインポートする
先ほど、1台目のパソコンからエクスポートしたDATファイル(WhlmpExpRADA.DAT)をコピーして、2台目のパソコンの中の「KEPLER80」というフォルダの中にペーストします。
2台目のパソコンで、Keplerを立ち上げます。
「Other」のメニューから「Export or Import A Wheel Style or Transfer Wheel Style from Earlier Version」をクリックします。
「Import a Wheel Style」をクリックします。
すると、「Import a Wheel」ウィンドウが表示されます。
- Wheel Style Files to Import:「Specific File」
- Wheel Style to Import:「ADH」
- Type of Wheel: 「Regular」
(これらの項目は最初の状態のまま、変更しなくてよい)
「OK」をクリックします。
これでホイールスタイルの移行は完了です。
カスタマイズした内容のうち「9割」はインポートできる
- ①デフォルト(初期状態)のWheel Style「ADH」
- ②インポート後のWheel Style「ADH」
- ③カスタマイズ済のWheel Style「ADH」
この3種類を比較してみます。
① デフォルト(初期状態)のWheel Style「ADH」
②インポート後のWheel Style「ADH」
③カスタマイズ済のWheel Style「ADH」
②と③が完璧に一致していたら嬉しいのですが、そうではありません。
例えば、表示するアスペクトの種類や、アスペクトの線の色は同じではありません。冥王星の記号も違います。天体の度数のフォントや文字サイズも違うし、天体がサインの輪と重なっています。これらは1つづつ手動で調整する必要があります。
とはいえ、①の状態から全てカスタマイズするよりは、ずっと手間が省けます。9割くらいは移行できていて、残りの1割は手動で調整するという感じです。素晴らしい。
二重円や三重円のホイールスタイルも移行できる
二重円(BiWheel)や三重円(TriWheel)のホイールスタイルも、同様のやり方で移行することができます。
カスタマイズした二重円・三重円を表示した状態で、「Other」メニューから「Export a Wheel Style」を選択すれば、「Wheel Style to Export」「Type of Wheel」の項目は最初の状態のまま、変更せずに「OK」をクリックすれば、エクスポートできます。
タイムラインに関しては、変更した色や線の幅などを移行することはできないようです。しかし、タイムラインは変更する要素がホイールほど多くはないので、それほど問題は大きくありません。