ねこちゃんの占星術

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占星術ソフトKeplerのマニュアル6「出生情報の入力時に都市が登録されていない場合の対処法」

こんにちは。占星術家の竹内です。

出生情報を入力する際に、時々都市が登録されていない場合があります。地図を調べてすぐ隣の都市を選択すれば、ホロスコープ的にはほぼ同じになることが多いです。

しかし、ASCやMCのサビアンシンボルを解釈したい人や、サインの端にハウスカスプがあるチャートを読む場合には、都市の座標のちょっとした違いが、解釈にも影響します。

多少手間はかかりますが、Keplerに登録されていない都市であっても、正確な座標でホロスコープを作成する方法はあります。今回はそれを説明します。

 

1.Keplerに都市が登録されていないことを確認する

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出生情報の入力の画面です。
日本の「宝塚市」を入力しようとしている場面です。

「Place:」の枠に「takara」と途中まで入力しましたが、下の枠(「(new place)」と表示されている場所)に候補が一つもありません。

つまり、Keplerには「宝塚市」が登録されていない、ということがここでわかります。

「Place:」の枠の右側に「WORLD」という枠があります。ここは国を選ぶ欄です。ここで「JAPAN」を選択しておけば、「Place:」の枠の中には日本の都市だけが候補として表示されます。

ですが上記の表示からは、Keplerの中には「takara」から始まる都市は、全世界の範囲で探しても登録されていないということが分かります。

2.近くの都市名を入力・選択する

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宝塚市は兵庫県にあります。兵庫県の県庁所在地は神戸ですね。
県庁所在地ならば登録されてるでしょう、ということで「kobe」と入力します。

すると、2番目の候補に「Kobe, Japan」と表示されました。これが神戸市です。「Kobe, Japan」をクリックします。(1番目の候補の「Kobe, Colorado」」はコロラド州の都市コベなので、ここではこれを選んではいけません。)

 

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神戸市の

  • Lat & Long: 緯度と経度の座標
  • Time Zone: タイムゾーン
  • Daylight Time: 夏時間の有無

の情報が反映されました。

3.都市の情報を修正する

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先ほど入力した「Kobe, Japan」の文字列にマウスカーソルを移動させ、「Kobe」の部分を削除します。そして「Takarazuka」と入力します。

最初の文字(T)を打った直後に、マウスカーソルが文字列の最後(Japanのnの後ろ)に移動してしまうので注意です。

「Takarazuka, Japan」と入力された状態になりました。

「Place Not on File」をクリックします。

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このような画面になります。
「Lat & Long」欄は、まだ神戸市の緯度・経度のままです。

 

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ウィキペディアで宝塚市の緯度・経度を検索します。

  • 北緯34度48分0秒
  • 東経135度21分37.1秒

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ウィキペディアの情報を参照しながら、宝塚市の緯度・経度を手入力します。小数点以下は四捨五入です。
「Done」をクリックします。

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ホロスコープが表示されました。

Keplerに登録されていなかった宝塚市の緯度・経度を反映させたホロスコープができました。

 

ポイント

「一度、近くの都市名を入力する」→「その情報を編集する」という順序が大事です。

一度、近くの都市名を入力・選択することで、「タイムゾーン」と「夏時間の有無」の情報を反映させることができます。これらを手入力するには、あれこれ調べないといけないので大変です。ミスするリスクがあります。

なので、近くの都市名を入力・選択することによって、自動的に入力してもらうわけです。

また、緯度と経度を逆に入力してしまうことも防げます。
事前に神戸市の「34°N 41′ 00′′」「135°E 10′ 00′′」という情報が入力されていたら、

  • 「34°N 41′ 00′′」を「34°N 48′ 00′′」に修正すればいい
  • 「135°E 10′ 00′′」を「135°E 21′ 37′′」に修正すればいい

ということは容易に想像できます。数字が近いからです。

海外の場合だと、W(西経)とか S(南緯)とかも出てくるので、なおさらゼロから手入力しない方が入力ミスのリスクを減らせます。