ねこちゃんと占星術

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トランジットの月を二重円で観察してみよう

トランジットの月





こんにちは。
占星術家の竹内俊二です。

現在の天体配置(トランジット)を読むために、webサイトで出生図とトランジットの2重円を表示する方法、トランジットの月の考え方や読み方と、僕の昨晩のできごとについて。


 

出生図だけでは人生の全てを説明できない

僕は占星術の講座をしています。
順番として最初に出生図(ネイタルチャート)の読み方をお伝えするので、皆さんは出生図を隅々まで読むわけですが、そこに弊害もあります。出生図が人生で起こる全てをカバーできる訳ではありません。様々な出来事が起こる人生を、たった1枚の図に集約しているのだから、出生図はものすごく抽象度が高いものになります。

そして当然、出生図に描かれていないことが日々起こったりします。それをどう占星術的に考えたらよいのか。


天体が入っていないハウスに関する誤解

よくあるのが、出生図で天体が入っていない空っぽのハウスは、「そのハウスが私には欠けているのではないか」という誤解です。例えば「2ハウスに天体がないのですが、自分の才能を生かしてお金は稼げないのですか」と聞かれたりします。

「7ハウスに天体がないから出会いに恵まれないのですか」とか、「10ハウスに天体がないから仕事で成功はしにくいですか」などのご質問もありました。

答えは「そうとは言い切れない」です。
出生図だけからは何とも言えません。
時期によります。


6ハウスに天体が多い =「お勤めタイプ」か?

僕自身の例を出します。

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僕の出生図では、2ハウスにも10ハウスにも天体が入っていません。そして、6ハウスには3つ(「5度前ルール」を適用すると火星は6ハウスに入ります)あります。6ハウスが強いと言えます。

10ハウスが弱めで6ハウスが強めだと、結果としての評価よりも、業務の中身の質を重視する人になります。社会的に自分をアピールする力や、経営的な全体を統括する視点や手腕はなくて、それよりも、上司やお客様の要望に答えることを一生懸命に考える人になります。特に6ハウスの土星は、ルーティンワークの穴や不備だけは防がねばならないと思います。さらに、2ハウスに何もないので、稼ぐ元手となる才能としては、特筆すべき目立ったものない、人並みとも読めます。

したがって「独立起業しそうにない、典型的なお勤めタイプの人」という解釈になるはずです。



しかし、僕は2016年の6月末にお勤めを辞めて、その翌月に独立しました。それから約2年半経ちますが、今も占星術が生活の糧になっています。

これはどう考えたらよいか。

占星術(出生図)が当たらないのか。ホロスコープに表せない自由意志(?)が働いたのか。そうではなく、単に「出生図の情報では説明ができない」だけです。長い人生の中では、いろんな働き方あるのが普通です。



時期と共に変化する配置である、プログレストランジットを見ることで、それらのことを説明することができます。

今回はトランジットの話をします。



過去の記事を見たら、以前にも似た内容を書いていました。こちらも参照してみてください。

  

トランジットの配置をさくっと表示する方法

トランジットとは、現在の空を動く天体です。
とりあえず、トランジットの配置を見るにはどうしたらいいか。

「Astro Gold」「Stargazer」「アマテル」などのホロスコープ作成アプリを使っている方はそれをお使いください。それらがなくてwebサイトで見るとするなら、個人的なオススメは「nut's wheel(さくっとホロスコープ作成)」というサイトです。

 

1.サイトにアクセスする

サイトにアクセスすると、その瞬間の時刻のトランジットのホロスコープがが表示されます。時差は日本標準時に設定されており、場所は都道府県で指定する仕様になっているので、日本人向けです。

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※画像は「nut's wheel」のキャプチャです。


2.「二重円」のタブをクリックする

画面上側にある「二重円」というタブをクリックします。
すると以下のような画面が表示されます。

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※画像は「nut's wheel」のキャプチャです。


3.出生情報を入力して記憶する

ホロスコープの左下に、「★内円」という項目があります。
この欄にご自分の出生情報を入力してください。
場所は都道府県で記入します。

「データを記憶」ボタンを押すとその情報が記憶されます。
「★外円」という項目の下側にある「チャート作成」ボタンを押すと、変更がホロスコープに反映されます。

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※画像は「nut's wheel」のキャプチャです。



★内円:僕の出生図
★外円:2019年1月23日 0時9分のトランジット
という表示になりました。

これでトランジットを読む準備は完了です。



「データを記憶」しておけば、一度サイトを閉じても、再び開いた時にご自分の出生図が出せます。素晴らしい。ただし、記憶できるのはその1件だけです。

画面左側の「ハウス」「アスペクト」「カラー」「サイズ」などの項目は、初期表示はちょっと違っていた気がしますが、何が最適かわからなければ、上記のキャプチャーのように指定してください。そこも「データを記憶」ボタンを押すと記憶されます。



トランジットの月を雑に読んでみる

5ハウスの入口が獅子座の人の場合

それではトランジットを読んでみましょう。観察していちばん分かりやすいのは、トランジットの月です。他にも9個天体がありますが、複雑になるので、まずは全部おいておきます。

 

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この記事を書いている時のトランジットの月は、獅子座の後半にあります。
(画像は昨晩保存したものです。)



トランジットの月が獅子座にある時は、地球上が薄っすらと「獅子座気分に覆われる、獅子座の色に染まる」ように思える時です。僕はそういうふうにイメージしています。

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本日、1/23の12:22頃には、トランジットの月が進んで獅子座から乙女座に入ります。すると、今度は地球上がうっすらと乙女座気分に覆われます。よーく観察していれば、空気の切り替わりを感じ取れるかもしれません。

トランジットの月は最も動きが速いです。1日でホロスコープ上を反時計回りに12度くらい動くので、だいたい2日半ごとにサインを移っていきます。

トランジットの月はとても具体的な現象に関係しますが、それは最大でも2日半しか継続しません。わりと一瞬でそのできごとは終了し、感情も一緒に移り変わっていきます。



僕個人のホロスコープだと、獅子座の領域の大半は5ハウスになっています。出生図のハウス区分の線を、トランジットの場所まで延長すると考えてください。

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出生図のハウスは、トランジットの影響を受け取る受け皿です。
月に限らず、トランジットの天体が獅子座を通過中の時は、僕個人は決まって5ハウス的な活動の中で、それが現象化してくるということになります。



今日のトランジットの獅子座の月は、僕個人にとっては5ハウスという地上の活動領域に降りてきます。獅子座気分の大半は、5ハウス的な活動として現象化しやすい。昨晩から書いているこの記事は、5ハウスが表す創作活動として現れた1例ということになります。
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僕の出生図では5ハウスには何も天体がありませんが、このように期間限定で通り過ぎるトランジットによって、5ハウス体験をしているわけです。動きの遅いトランジットであるほど、その影響は持続します。



僕の出生図では5ハウスの入口は獅子座ですが、途中から乙女座になっています。

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5ハウス(創作、遊び、自発的な活動)への取り組み方が、最初は冒険心や遊び心(獅子座)からスタートしたのが、いちばん最後のあたりでは妙に几帳面で実用的な(乙女座)様子に変化する傾向を表しています。

5ハウスの終わり際には、出生図の乙女座の火星があります。
トランジットの月がそこを通過する時は、出生図の火星のスイッチが押されます。火星の日、火星タイムです。乙女座が表すような細かい作業に熱中してハマります。仕事が捗る時です。


7ハウスの入口が獅子座の人の場合

人によって、獅子座の領域がどこのハウスにあるのかが違います。
例えば、7ハウスの入口や、7ハウスの大半の領域が獅子座になっている人は、対人関係で獅子座が表すような、目立つ主張の強い、頼れる兄貴・姉御肌な人物、クリエイティブな分野の人などとの対人関係ができやすい、という基本パターンが想定できます。

そういう7ハウスをトランジットの月が通過する日は、対人関係で獅子座的な人物と関わるとか、対人関係を通して獅子座的なものを受け取る、人前で表現するという日になりやすいと言えます。 

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月は地球のすぐ近くを回っている、地上に近い天体なので、最も現象面で観察しやすいです。「今日の占い」を書く時には、月に注目して書くと当たったと感じやすい内容になります。

ですが、個人セッションで月を読むことはあまりありません。約27.3日周期で月はホロスコープを一周するので、頻繁に繰り返しがあります。日記をつけていると、自分のパターンが読み取れます。

 

もう少し詳しい話

細かいことを言うと、トランジットの月以外の天体がトランジットの月にアスペクトを作った時には、その天体の影響が混ざって月に降りてきます。

トランジットの月以外の天体
     ↓
     ↓(アスペクト)
     ↓
 トランジットの月
     ↓
     ↓
     ↓
     地上

こういう順番です。



出生図の配置によって獅子座の月の影響をポジティブに受け取る人と、そうでない人がいます。
僕の例で考えてみます。

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僕は出生図の太陽が射手座にあるので、トランジットの月が獅子座にある日は同じ火のサイン同士、トラインの位置関係になるので、射手座の太陽の研究心が応援される日になります。

しかし出生図の月は牡牛座にあるので、トランジットの獅子座の月とはスクエアの関係になります。出生図の太陽の目的のために出生図の月には我慢してもらう、という形になります。


昨晩はなぜか意地になって、深夜にセブンイレブンへコーヒーを買いに行き、夜の1時半まで書いていました。それは牡牛座の月に対するスクエア的な行動です。

そもそも、僕は出生図の月と出生図の太陽がクインカンクス(150度)です。まるで質のことなる2つの天体を、後天的な努力によって結びつけるというアスペクトです。それはトランジットの配置を考慮すると、このように具体的に推理できるわけですね。




ところが、昨晩は夜中の1時から3時まで、はてなブログがメンテナンスのため、記事が保存できなくなっていることに途中で気が付きました。

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ちょうどその時間帯は、トランジットの獅子座の月が、出生図の水星・天王星に対して正確なスクエアを作っている時でした。それなのか。水星・天王星は電子機器、パソコンなどを使った通信、文章表現などを表します。



前回、トランジットの月が出生図の水星とスクエアを作る箇所を通過する日がある日記を見たら、12/26の午前中で、講座の開催日でした。当日の朝に、参加者のお一人が体調不良で欠席されるという連絡がありました。

僕個人の場合、トランジットの月が獅子座を通過する時は、「表現するぞ気分」を5ハウス活動としてアクションを起こしますが、それに反して出生図の水星の手先、デバイス、言葉などが噛み合わない、ぎくしゃくしやすい、ということは言えるかもしれません。しかし、それは大した問題ではなく、一瞬で過ぎ去っていきます。トランジットの月だからです。



このように考え始めると色々複雑なので、まずは単純にトランジットの月がどこのハウスにあるのかを観察してみてください。思った以上にそのまんま現れるので面白いです。

先日、1/21は獅子座の入口付近での満月でした。月食を伴う満月です。「満月の場所(=獅子座の入口付近)が自分の出生図のどこのハウスにあるのかをチェックしてみると面白いと思います。



頻繁にはやってこない大きな出来事は遅い天体で読む

転職や引っ越し、結婚など、人生の中で頻繁にはやってこない、比較的大きなできごとは、月では読めません。もっとゆっくり動く天体で考える必要があります。

〈各天体がホロスコープを1周するのにかかる期間〉
 月  :約27日
 水星 :約88日
 金星 :約225日
 太陽 :約1年
 火星 :約2年
 木星 :約12年
 土星 :約29年
 天王星:約84年
 海王星:約165年
 冥王星:約248年


記事の冒頭に書いた、僕が独立した経緯には、トランジットの海王星や冥王星が関わっています。これらの天体のサイクルは人間の寿命よりも長いので、繰り返しがありません。一生に1回しかやってこなくて、元々の出生図の個性を書き換えるくらいの、とても強い影響があります。

それはまた次の記事で解説します。