ねこちゃんの占星術

ねこちゃんの視点で占星術の面白さを語るブログ

リロケーションによる変化(その2:1ハウス、7ハウス)

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こんにちは。
占星術家の竹内俊二です。

海外に行くと、
本当にリロケーション図の影響が現れるのか。
日本の出生図と行動が変化するのか。

今回は1ハウスについてです。

 

こちらの記事もどうぞ。



 

出生図とリロケーション図の比較

僕のホロスコープです。
比較のために並べます。

《出生図》
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《リロケーション図》

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1ハウスの比較

《出生図》

  • ASCは牡羊座
  • 1ハウスに牡牛座の月がある

《リロケーション図》

  • ASCは蠍座
  • 1ハウスに蠍座の水星、天王星がある。

 

出生図の場合

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1ハウスの入口であるASCは牡羊座で
中には牡牛座の月があります。

行動のきっかけは牡羊座なので、
無理に思える挑戦をしたい。
突然、一人で飛び出す。
でも、中身のキャラクターは
のんびり温和というコントラストです。


1ハウスに入っている天体は
その人のキャラクターや個性を象徴します。
その特徴は常に、無自覚に
発揮され続けます。

1ハウスの月は受容的な性質です。
相手や周囲の雰囲気を察知して、
あたかも自分の感情であるかのようにして
それを投げ返す。
コーチングで言う「傾聴」の姿勢と
似ているのかもしれません。

これは共感を生み、
信頼関係を作ることを助けます。
個人セッションでは
この特徴が活きていると思います。
しかし、相手の反応が分からなかったり
共感が得られないと不安になります。

牡牛座なので、
相手の表情や振る舞いが
身近で目視できると安心します。
できれば、直接対面したい。
 
最初、3時間のSkype講座で
めまいがしていたのは、
反応が全くつかめないまま
話し続けなければならなかったからです。
今は慣れました。


月は子供や女性を表します。
母親の影響が強かった、とも言えます。

学生の頃も、就職してからも
なぜか分からないけれど
女性多数の中にぽつんと一人男性、
という環境ばかりでした。
ただし、それはモテる事とは別で(笑)
女性に自然に親しまれたというだけでした。

温和で受容的なキャラクターです。

 

リロケーション図の場合

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1ハウスの入口は蠍座で、
中には蠍座の水星、天王星があります。

水星は知性や言葉、仕事能力などを表します。
前回の記事で、こちらに来てから
ブログの更新がスピードアップした
と書きましたが、
この水星も大いに関係していると思います。

朝、「さあ、今日は何を書こう!」と思って
ワクワクしながら目が覚めます。

ストックされているものを
早く外に出したい。
表現したい。
その押し出そうとする欲求が
常に働いているように感じます。

滞在中は某Facebookグループの動画を
延々書き起こししようと思っていたのですが
全然やってません。
書き起こしは
出生図の8ハウスの水星のアイデアです。


集中力が続きます。

誰もcafeでパソコンを開いていないので、
B&Bにこもって書いてます。


今までは「難しくなり過ぎないように」と
読む人に遠慮する感じがありましたが、
今はそれよりも、自己都合で
自分が納得できる形にしたいと思っています。

これが自発的な1ハウス感覚なのですね。
とても新鮮です。
これを忘れずにいたいです。


英語で話さなければならないので、
これも水星っぽいです。
何となく察するのではなく、
ハッキリYesか、Noか。
明確な言葉で意思疎通する。

日本だとコミュニケーションが上手く行かない時に
反射的に「自分に非があるのではないか」
と思ってしまう傾向があります。
トータルな意味での自己肯定感の低さです。
(かなり改善されましたが。)
これは1ハウスの月とキローンの合の
影響だと思います。

しかし、こちらだと
「言葉の選択がまずかったかな」
「どう表現したらいいか」と考えます。
あくまで言葉の問題であって、

それ以上の問題とは考えません。
これも水星です。

 

7ハウスの比較

《出生図》

  • DSC:天秤座
  • 7ハウスに天秤座の冥王星(DSCとコンジャンクション)、蠍座の水星がある

《リロケーション図》

  • DSC:牡牛座
  • 7ハウスに牡牛座の月とキローンがある(DSCとコンジャンクション)。

 

出生図の場合

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DSCに冥王星があります。
他者から受けるインパクトの大きさです。
突然の出会いやオファーによって、
物事が急展開します。

あるいは、同僚や協力者が
カリスマ的な特徴を持った人物であることが
よくあります。
最近だとスピリチュアルな意味での
特殊能力系の方との接点が多いです。

講座や個人セッションで接する相手が
かなり珍しい職業や人生経験をお持ちの方が多く
僕は毎回興味津々です。
「こんな人生もあるのか!」と思います。


7ハウスには水星もあります。
さらに、同調や共感を表す
水のサインの蠍座にあるので、
相手の話を聴く水星です。
あるいは、受け取る相手を意識して
情報発信をする水星です。

相手のことよりも、
表現したい欲求を重視している
リロケーション図の水星とは対照的です。

 

リロケーション図の場合  

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5度前ルールで考えると、
月は7ハウスに入ります。
DSCとコンジャンクションです。

DSCは社会への入口です。
DSCに重なる天体は、
他者のいる外の世界へ
どのように入っていくか。
あるいは、そこへの案内者、
協力者、敵対者などを表します。
玄関のドアを開けた先に立っている人物。

上のホロスコープの場合、
月のような人物が入口を案内します。

新しい世界への入り方が優しい。
大人が小さい子供を見守るように、
「まぁ、しょうがないか」と
甘めに、多めに見てくれる。
最初のスタートで転ばないように
タイヤに補助輪がついて保護されている。
そういう印象です。

これに思い当たるエピソードを3つ紹介します。

 

エピソード:その1

リロケーション図のDSCの月を象徴しているのは
ユキコ・ハーウッドさんという
日本人の女性です。
僕がイギリスへ来るための
最初のきっかけを作ってくれた
案内者の女性(月)です。
 
2013年、旅行に行く計画を立てている時に
たまたまネット検索でサイトを発見し、
「お会いできますか」とメールしたことが
関わりのはじまりでした。
(その時の旅行記は、旧ブログのこちら

今回は占星学セミナーをされるというお話があり、
そのついでにイギリスに滞在してみよう
と思いました。

ユキコさんは、イギリスにいる僕にとって
一番身近にいる日本語が通じる日本人です。


今回の滞在先はご近所なので、
トラブルがあった時に助けて頂いたり
あちこち一緒に案内してくださったり、
本当に尋常ではないレベルで
お世話になっています。

 

エピソード:その2

ヒースロー空港に着陸する前、
左隣の年配の男性が
とても気さくに話しかけてくれました。

「どこに、何日間滞在するのか」
「私は京都で日本茶を飲んだことがある」
「あっちの窓から見える朝日が綺麗だよ」
「上手に英語を話すね」などなど。

僕がランディングカードを
CAの人から受取り忘れていないかを
気遣ってくれました。

また、僕がトイレから戻った時、
彼は僕がカードを記入するためのペンを
わざわざ準備してくれていた。

優しく見守られている安心感と、
月のように幼い、

初心者として見られている
という感覚もありました。

 

エピソード:その3

ヒースロー空港に到着後、
入国審査で並ぶ列を間違えていたのですが
窓口の女性は
「次回は向こうに並んでください。
 今回だけはOKです」と言って
ゲートを通してくれました。

係の人は呆れた表情でしたが、
長い列に並ばずに通れてホッとしました。 
優しい措置です。

入国審査という場面は、
イギリスへの入口であるDSCを
象徴しているように思います。

 

エピソード:その4

これは2013年に
初めてイギリス・フランスへ行く時に
飛行機にのった時の話です。

飛行機がエコノミーからビジネスクラスへ

アップグレードしました。

イギリスの宿泊先のホテルも
工事しているとか何かで
通常の部屋からスイートルームになりました。

ミラクルですね。( ゚д゚)
これもリロケーションが影響していたのだろうか。

月に対するアスペクトは
乙女座の火星、木星(10ハウス)がトライン、
山羊座の金星(2ハウス)がトラインです。
要するに土のグランドトラインです。

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ハウスの配分からすると、
金銭的なメリットとか高い地位を得る。
ハイグレードな雰囲気が漂います。

ビジネスクラスも、スイートルームも、
10ハウス木星と2ハウス金星のトラインが
いかにも関連している感じです。

予想外の所有物やお金の動き
という意味では、
2ハウスの海王星も関係しているはずです。
火のサインである射手座なので、
溜め込むのではなくて使う方です。

つまり、ケチケチしない。
どーんと夢は大きく。

偶然、2ハウス海王星は
僕の母親と同じ配置です。
倹約家ですが、宝くじが好きです。
そして、地味に当てます。

 

つづく

次は出生図の太陽か、
リロケーション図の
トランジットについて書きます。

最後まで読んでくださって
ありがとうございました。

 

おまけ

エピソード:その5

初対面の人がフレンドリー。
これも7ハウス月かもしれない。

https://www.instagram.com/p/BawefMBnwW-/

昨日、トールに向かう道でリュックを褒められた。.#ねこちゃんピオン #イラスト #線画 #ねこ #猫 #cat #illustration #drawing #thenorthface#tor #glastonbury