ねこちゃんの占星術

ねこちゃんの視点で占星術の面白さを語るブログ

ハウスの意味を簡単にまとめてみました

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こんにちは。
占星術家の竹内俊二です。
 
昨日、なんとなく8ハウスと2ハウスについて
Twitterでつぶやいたのがきっかけで、
勢いで12のハウス全部を書きました。
それらのまとめです。
一部修正しました。 




 

1〜12ハウスの意味

1ハウス

1ハウスは日が昇ってくる東側の地平線と
黄道が交わるポイント(ASC)から始まる。
その人の基本姿勢や行動パターン、
外見の特徴、個性の押し出し方。
さあ何かやろう!という時の始め方はASC。
1ハウスは生まれた時からずっと自然に繰り返されているので、
本人は自覚していないことが多い。

2ハウス

1ハウスが私の基本姿勢だとすると、
2ハウスは私が装備している、所有しているもの。
それは身体的な能力も含む。
2ハウスは自分にメリットをもたらす具体的な手段やツール、
収入源として使える武器。
お財布状況とか、お金の使い方。
8ハウスは人からもらう、
2ハウスは自力でゲットするという行動。

3ハウス

3ハウスは、2ハウスの能力や装備を活用しつつ
歩き回るRPGのフィールドのような場所。
私の世界を徐々に開拓していく。
敵や競争相手もいるので、
頭を使って巧みに切り抜ける。
1人でどこまで行けるか力試し。
そのためのノウハウ的で多岐に渡る知恵。
9ハウスが抽象的な概念なら
3ハウスは分かりやすい具体例。
 

4ハウス

4ハウスは地下のハウスなので
表には見えにくい。
家系や地域社会、民族、
あるいは魂的に共有された集団の特徴であり、
その一端に私がいる。
地上に伸びる枝葉が10ハウス的な役割や成果だとすると、
4ハウスは地下に伸びる根っこ。
個人をグラウンディングさせる心の拠り所や、
安心感の源。活動の拠点。

5ハウス

5ハウスは、4ハウスで充電した後に外へ飛び出し、
遊び、創り出す領域。
1ハウスと120度関係なので、私の分身を増やす。
企画書や芸術作品、子供も私の一部が宿った分身。
5ハウスは自発的で自分中心に進めたいドラマであり、
それ故に劇的な感動や盛り上がりがある。
生命をよりいっそう元気にする。


6ハウス

6ハウスは個の輪郭を
くっきり明確にするための調整や努力。
人が見ている舞台(7ハウス)に立つ前の
楽屋裏とか稽古場。
5ハウスは自信満々に自分を出して元気になる領域だが、
6ハウスではそれが独り善がりで恥ずかしく思える。
自己主張を引っ込めて、
人や仕事の役に立つ事に価値を見出し、活動する。

7ハウス

7ハウスは、私と対面する相手全般の特徴。
どんな人と、どのように交流するか。
その人たちの目に映る私。
対人関係の代表としての公私のパートナー像や、
パートナーに求めたい特徴も表す。
社会へ参入する際のエントランスにいる
応援者や敵対者、人間模様。
7ハウスの人に対応する自分の姿勢は1ハウス。

7ハウスは日が沈む西側なので、
1ハウスと反対に自分を押し出さず、
積極的に相手に関心を向けて話を聴く。
ただ7ハウスが強すぎると
相手の意見を重視してコロッと自分の行動を変えるなど、
振り回される傾向も出てくる。
しかし展開が速い。
地平線の上側なので、
変化の結果は誰の目にも明らかに分かる。

8ハウス

8ハウスは地上のハウスなので
他者との関わりだけど、
何かの条件を満たす人のみが入れる秘密の部屋。
一度入ったら途中退室できず、
固定メンバーと心の面で深く関わる中で、
信頼関係を作り、貴重なものを受け取る。
受け取ったものは、簡単に自分から切り離せない。
つまり生まれ変わるような過程がある。

9ハウス

9ハウスは、8ハウスが表すような
固定的な関係性から受け取った力を携えて、
そこから自由になって遠くへ旅する。
8ハウス的なもの同士を比較して橋を架けたり、
まとめ上げるための総合的な知の体系。
つまり法律や哲学、宗教、学問など。
9ハウスを専門分野を勉強する大学生に例えると、
10ハウスは就職先。旅の着地点。

10ハウス

10ハウスと4ハウスは個人の特徴ではなく、
個人が所属する集団の特徴を表す。
地上の側にある10ハウスは、
目に見える社会集団の中でのポジション。
お勤め先の社員証の肩書きや、
人目に触れるお店の看板のようなもの。
社会から求められる振る舞いや、
自分を公的にどうしていくかというコンセプト。

11ハウス

11ハウスと5ハウスは、集団性を表す手前の
10ハウスと4ハウスからそれぞれ飛び出す。
5ハウスは個人で、11ハウスはみんなと遊び、創り出す。
10ハウスがお勤め先の定時までだとすると、
11ハウスは義務的な縛りのない所での自由な集まり。
または自由業。
目先の現場の役割に従っていたらできない、
未来につながる活動をする。


12ハウス

12ハウスは見えない領域において
6ハウスは見える領域においての
個の在り方を調整する領域。
12ハウスは個の輪郭が薄くて閉じていないので、
他の膨大な個とボーダレスに重なっている。
個人の利益ではなく、
公共の利益にも関係する。
縁の下の仕掛け人。
地上的な世界の背後で動いている
見えない仕組み、精神。
教育、福祉、心理、スピリチュアルなこと
メディア、マイノリティ。

12ハウスと8ハウスはどちらも
霊的・心理的な特徴を表すことが多く
隠れている点で似ている。
違いは、12ハウスは関わる対象を選ばず、
時空を越えて、ふわっと果てしなく広がっている。
個が全体に溶け込む場所。
8ハウスは対象が明確で固定されていて、
密閉空間の中で密着する。
そして一体化し、変容する場所。

以上です。 


おまけ

Twitter投稿時のトランジット

ちなみに……
これは昨日(Twitterの投稿時)の配置です。

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トランジットの乙女座の水星が
僕の出生図の土星とコンジャンクションです。
教科書的な基本のことをまとめたくなった。
という配置ですかね。

トランジット同士の月・土星は
真面目な気分ではありますが、
火星、海王星と柔軟サインのTスクエアです。
偶然の流れで、予定外だった作業にハマる。




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